グルテンフリーに関する【嘘】と【真実】

グルテンフリーをご存知でしょうか。

ここ最近ではグルテンフリーなるものが健康食品の仲間入りを果たしたように見えます。

さらに、"グルテンフリーダイエット"という手法まで生まれたようです。

実際のところ、グルテンフリーは果たして健康にいいのでしょうか?

今回は、実は"意外な落とし穴"があるかもしれないグルテンフリーの謎に迫ります。

グルテンフリーとは:もう一度おさらい

「知ってるよ」という方は飛ばしちゃって大丈夫です。知らない人や忘れちゃった人のためにもう一度おさらいということで簡単に説明します。

考え方

グルテンフリーとは、『グルテン(小麦の成分)が体の不調を引き起こす』という考え方から、食事からグルテンを排除していく行為のことを指します。

私たちが普段食べているものを想像していただけるとわかると思うのでうすが、グルテンフリーを徹底しようとすると、口にするものがかなり限られてきます。

例えば、

  • 麺類(そば、うどん、ラーメン、パスタ)
  • パン
  • お菓子全般

などがありますが、これだけでも普段の食事の大部分を占めていることが分かると思います。

セリアック病

『小麦が不調を引き起こす』という考え方がどこから来ているのかを知るには、"セリアック病"という病気の存在を押さえておかなくてはなりません。

分かりやすく解説しているサイトがありましたので引用させていただきます。

セリアック病(略称:CD)は小児、成人問わず影響を与え、生涯続く遺伝性の自己免疫疾患です。

CDを持つ人がグルテンを含む食物を摂取すると、免疫介在型の中毒反応が発生し、 小腸に損傷をもたらして食物が適切に吸収されなくなります。 食物に含まれる少量のグルテンでさえ、CDを持つ人に影響を与え、健康上の問題を引き起こす可能性があります。

また、症状が発現していない時でさえ、小腸に損傷が生じている場合があります。


ambrosia

簡潔に言うと、"小麦アレルギー"ですね。

ここから、『グルテンは体に悪いんじゃないか?』という考えた方が生まれたわけです。

否定的な意見

グルテンフリーのデメリット

グルテンフリーという単語を聞くと、「なんだか健康に良さそう」と感じてしまいますよね。

そこまでの地位を確立したグルテンフリーに「デメリットなんかあるのか」、という疑問または反論が来てしまうかもしれません。

ちょっとこちらをご覧ください。

実際、最近の研究で、グルテンフリー食が有益な腸内細菌の減少をもたらすかもしれないことを示唆しています。

10人の健康な被験者が、1ヶ月間グルテンフリーの食生活を続けたところ、

ビフィドバクテリウム、ラクトバチルス、クロストリジウム・リトゥセブレンセ、およびフェカリバクテリウム・プラウスニッツィなどの多くの有益な細菌、ならびに病原性腸内細菌科およびエシェリヒア・コリのレベルを有意に減少させた。
 
対照的に、全粒小麦の摂取量を増やすと有益な腸内細菌が増えることが報告されています。

Gluten-Free Diet: Imprudent Dietary Advice for the General Population?

つまり、グルテンフリーで体調がよくなるどころか、体調を壊す可能性があるということです。これには少し驚きました。

グルテンフリー=健康という概念は崩れ、「もはや意味はあるのか?」という疑問が湧き起こってくるくらいです。

ダイエットの嘘

グルテンフリーと言えば、ダイエットを思い浮かべる人も多くなってきたようです。

では、そんなグルテンフリーダイエットは『本当に効果があるのか』というところですが、まずこちらの研究を見てみましょう。

グルテンフリーダイエットや、それを推す有名人の人気の高まりにもかかわらず、 減量のためのグルテンフリー食の利点の裏付け、グルテンフリー食がセリアック病またはグルテン過敏症でない人の減量を手助けすることを示す報告はない。

平均2.8年間グルテンフリー食事療法を続けたセリアック病の成人369人を対象とした研究では、最初に太りすぎまたは肥満の患者のうち81人中22人(27%)が体重を増加させました。 2年間の無グルテン食、67人中55人(82%)の過体重患者が最初に体重が増加した。 11〜21%)

この点で、グルテンフリーは必ずしも低エネルギーを意味するわけではなく、グルテンフリー製品の中には対応するグルテン含有食品よりも大きなエネルギー値を実際に持っているものがあることに注意することが重要です。


Gluten-Free Diet: Imprudent Dietary Advice for the General Population?

ここから言えることは、減量に関して重要なのは『グルテンが入っているかいないか』ではなく、

食べ物のカロリー

だということです。これは、世間一般で言われているダイエットから本気の減量をするアスリートまで変わる事のない事実なので、本質を突いていると思います。

グルテンフリーダイエットが"嘘"とか"インチキ"だと言いきることはできませんが、ダイエットで成果を出したいのなら、グルテンうんぬんではない、ということですね。

一種のブーム

健康食品に関するブームは定期的に起きるように思えます。テレビで納豆がダイエットにいいと紹介されれば、その日のスーパーから納豆が消え、バナナがいいと紹介されればバナナも飛ぶように売れる、といった具合です。

ファイバー(食物繊維)もそのような感じでした。ファイバーと書かれた商品は瞬く間に店頭からなくなってしまいました。

つまり、グルテンフリーの商品もその類で、グルテンフリーの商品を売りたいメーカーの戦略、と捉えることもできます。普通のパンを売っても勝ち目がないので、少数派をターゲットとして商売を成立させるというのはよくある話です。

結局、あまり気にしないようにした方がいいですね。

本当に必要な人(まとめ)

【参考文献】

  • Effects of a gluten-free diet on gut microbiota and immune function in healthy adult human subjects
  • Gluten-Free Diet: Imprudent Dietary Advice for the General Population?

ここまで、グルテンフリーについて語ってきましたが、本当に必要な人ってどんな人でしょうか?

それは、最初の方で触れた、

  • セリアック病のような小麦アレルギーの人
  • 小麦系を食べると調子が悪くなってしまう人

に限るのではないでしょうか。

パンや麺類を食べても体調に支障をきたすことのない健康な人がグルテンフリーな食事を食べたところで、『さらに健康になる』ことに期待はできないと思います。

それよりも、体調を崩さない範囲で好きなものを食べて楽しむ方がよっぽど健康的です。

この記事が、何かしらの参考になれば嬉しいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

20代、関東在住ブロガー。自分の人生に何の意味があるか分からず早期退職。願わくば、永遠に筋トレと読書と音楽をやっていたいと考えている今日この頃。それを実現するために日々奮闘中。 よろしくお願いします。