起床時に唾が口の中にたまって不快な思いをすることはありませんか?
この記事にたどり着いたということは、朝起きた時や夜中に目が覚めた時に口の中に唾がたまって嫌な気持ちになり、何かしらの改善策を求めているということですよね。
今回は、目が覚めた時に唾がたまっている謎について迫ります。
それでは行ってみましょう!
唾が溜まる原因とその解決法
いろいろと論文を検索して漁ってみたのですが、この『起床時に唾がたまる』という現象に関して取り扱っている論文はほとんどありませんでした。
しかし、その現象につながるような研究はいくつかありましたので参考にしながら原因と解決法について考察していきます。
歯ぎしり

唾液が出るのはどんな時でしょうか?普段を想像してみてください。
・・・
そうです、食事の時ですよね。
食事中は当たり前ですが、食べ物を噛んで飲み込むということをやっているはずです。その際になぜ唾液が出るのかというと、噛み砕いたものを飲み込みやすくするためです。
この行動が今回のヒントになります。
つまり、『歯ぎしりで歯を食いしばることで唾液が出てしまっている』という可能性があります。
歯ぎしりの解決法については、また個別に記事を書く予定ですが、自分が歯ぎしりをしているかどうかを確かめなければいけません。家族と一緒に暮らしているならば指摘されることがあるかもしれませんが、一人暮らしとなるとそうはいきませんので、最近続々と出てている睡眠系のアプリを使って確かめてみるといいでしょう。
本能的に唾液を出している

唾液の働きとして、殺菌作用があります。唾液を出すことによって口内を清潔に保ち、歯周病や虫歯など体に害がある要素を排除するというわけです。
寝ている間は口の中は菌が繁殖しやすくなるため、体が本能的に唾液を出して金から守ろうとしているのではないかという考えです。
口の中が乾いてしまう、いわゆるドライマウスがありますが、それとは逆の状況なわけなのでプラスの要素しかないですよね。菌と戦う能力が人と比べて高いという見方もできるので得なのかもしれません。
さらなる視点で考えてみると、口の中が汚いから綺麗にするために体が唾液を出しているということもあり得ます。適度に歯磨き、歯間ブラシなどで口の中を清潔にして寝るように心がけてみるのも一つの手です。
結局のところ…

いろいろ調べてみましたが、唾液がたまることで体に害が及ぶということはなさそうです。強いて言うなら多少の不快感とかですかね。
ですので、あまり気にしなくて大丈夫だと思います。家族と暮らしている方は、「おはよう」と言われても顔をしかめながら溜まった唾を早く出したいとゴミ箱や洗面台に向かうという誤解を生んでしまう行動を取ってしまうかもしれませんが(苦笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
〈参考文献〉
- The significance of saliva during sleep and the relevance of oromotor movements
- Association Between Sleep Bruxism, Swallowing-Related Laryngeal Movement, and Sleep Positions
- The Functions of Saliva
- A review of saliva: Normal composition, flow, and function
- The rôle of saliva in maintaining oral health and as an aid to diagnosis
- QOLとしての咀嚼器官:ストレスとの関連性
- 睡眠中の嚥下と呼吸
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