さて今回は落合陽一氏の著書、「これからの世界をつくる仲間たちへ」について紹介していきたいと思います。
ちなみに、記事タイトルの「変態」は、俗に言う変質者の意味合いではないのでご注意を(^^;
それではいってみましょう!
この本の特徴

以前紹介した落合氏の「デジタルネイチャー」に比べると、かなり理解しやすい文章になっています。出版の時系列的にはデジタルネイチャーの方が新しいです。今回ご紹介するこの本は専門用語も少なく話運びもスムーズなことに加え、シンプルな書き方なので、わりとサクッと読むことができましたが、読みごたえは十分でした。
で、どうでもいいことなのかもしれませんが、文字の書体がゴシック体で書かれているため、個人的に最初は読みづらかったです。私の場合は読んでいるうちに勝手に慣れて気にならなくなりましたし、たまにはいいかという感じでした。ですのでその辺はお知り置きください。
魔法をかける人になろう

すでに落合氏とは切り離せなくなってしまった"魔法"という言葉ですが、これに関しては「デジタルネイチャー」の紹介記事で簡単に説明していますので、気になる方はそちらをご覧ください。
「AIに仕事を奪われる」という言葉は最近よく耳にするようになりましたね。今後はそのスピードがさらに加速していくのではないでしょうか。
AIがやってくれるからそれで終わり、というわけではなく人間はそのAIを駆使していく側に立たなければこの先は取り残されていくことになるんだとか。
『AIが仕事をする』という魔法にかかるのではなく、「これがやりたい」というモチベーションを持ちつつAIを使って生きていってほしいと落合氏は語ります。
人はやがてロボットとして生きる?

やっぱり私たちは人間である以上はこういった表現には抵抗を覚えるようですね。私も機械になんかなりたくありません。
しかし、ここで言っている「ロボットとして生きる」というのは、仕事がAIに取って代わられることを意味しています。つまり、人間がする必要のない仕事は機械に任せ、人間にしかできない仕事を人間がする、という流れです。
今日では、無駄な仕事があふれています。その無駄を積極的に作り出しているのではと疑ってしまうくらいです。それに気づくかどうか、気づいて行動に移せるかどうかにかかっています。
いまを戦うために

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
ただ指をくわえてベーシックインカム(毎月現金が支給される制度)が誕生する世の中を待ち望んでいる人はいいかもしれませんが、そんな時代が来ると決まったわけではありませんよね。来るとしてもいつになるか分かりません。それまでに何かしらに対してモチベーションを持ちつつ生きていく方法について提示されています。
この章では"これからの新しい生き方"がたくさん散りばめられています。特に、今の世の中を生きづらいを感じている人にとっては参考になる箇所が一つはあるのではないでしょうか。
変態の将来は明るい

冒頭でも軽く触れましたが、この「変態」というワードについてです。落合氏は度々多方面から「天才」と呼ばれることが多いですが、彼自身は自分のことを天才ではなく変態だと思っているようです。ここで将来性について例に挙げているのが、
- 天才建築家
- 建築好きの変態
です。この流れから行くと、お分かりかと思いますが後者の方が生き残ることができる確率が高い、と説いています。
最後に
冒頭でこの本の特徴について書きましたが、やはりとても読みやすかったです。デジタルネイチャーは専門用語が多すぎて、ところどころ「ん?」と感じてしまうことが多かったので、自分のレベルでも分かるようなところまでは流し読みして、しっかり読み始めるということを繰り返していました。あれはあれで面白い本だとは思いますので手に取ってみてもいいかもしれません。
こうやって本を読み返しながらレビューを書いている次第ですが、「やっぱりたまに読み返してみよう」と思えるような作品でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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