パンプアップ、それはウエイトトレーニングをしている人なら誰しもご存知のことでしょう。パンプアップすることで、
- 気持ちよく感じたり、
- 自分が強くなったかのように思えたり、
- 数か月、もしくは1、2年後の自分が見えたり、
- そのトレーニングが効いているかを示したり、
- 筋肉により多くの栄養を送ることができる
そのような恩恵を無意識のうちに受けようと、日々トレーニングに向かっている人も少なくないでしょう。
しかし…
「あれ?パンプしないぞ…」
という壁にぶつかってしまうことがあります。パンプしない時というのは個人的に二つあると思っていて、
- その日だけパンプ感が弱い、もしくは無い
- いつもパンプしない
私は両方経験しました。現在もしているといっていいと思います。正直パンプしないと何だかトレーニングしてて寂しいし、本当に効果的なトレーニングができているのか不安になってしまいます。
今回は、そんな「パンプしない…」という悩みについて、考えられる原因や対処法について書いていきます。
それでは行ってみましょう!
もくじ
その日だけパンプ感が弱い、もしくは無いとき
疲れ

疲れ知らずな体になりたいと誰しも思うはずですが、そうもいきません。自分は疲れていないと思っていても体は疲れていることはよくあることです。それを気力だけで乗り越えようとすると思わぬしっぺ返しを食らう恐れもあります。
多くの人はトレーニング中心で生活していないでしょう。仕事、学校、プライベートや家事など、他にやらなくてはならないことがありますよね。
とはいえ、トレーニングでも結果を欲している私たちは言い訳をしている場合ではありません。多少疲れているときでも無理矢理ジムに向かうなんてこともしばしば。で、この疲れているレベルを自分で見極めなければいけないのですが、
- ほんの少し、気分が乗らない程度につかれている
- 睡眠時間がとれない日が続いて眠すぎる
などが挙げられます。前者はジムに行ってみて、やってるうちに調子が良くなればそのまま続けて、ダメなら遊んで帰るくらいの気持ちでいいと思います。後者は重症といっても過言ではないので早く家に帰って寝るべきです。十分に睡眠を取って翌日気持ちよくトレーニングすれば、パンプする可能性が高くなります。
とにかく、トレーニングで体作りをしていく上で心掛けておかなければいけないのは"疲労をいかにコントロールするか"ということが重要です。
モチベーションの問題

先ほどの疲労の話と似ているところがあるかもしれませんが、このモチベーション、"トレーニングに向かう姿勢"というものは決して疎かにしてはいけないと思います。
ただなんとなくジムに行って、なんとなくトレーニングして、なんとなく知り合いと話して、なんとなくストレッチをして、なんとなくプロテインを飲んで帰る。こんなことをしていて成果が出るはずもありません。一部の天才的な人なら別ですが、私たちはそうじゃないのですから人の何倍も頭を使ってトレーニングしていかなければいけません。
トレーニングを始める前に、
- 憧れや目標としている人の写真や動画を見る
- 自分がトレーニングに行く目的を再確認する
- 今日やる予定の種目をイメージする
こんな感じでモチベーションを上げる方法はいろいろあると思います。モチベーションは集中力にも影響を及ぼすので、モチベーション=集中力=パンプと考えていいでしょう。パンプが弱くなることを防ぐためにこのように事前に対策しておくのも一つの手だと思います。
周りを気にしている

先ほど、集中力=パンプとの表現をしましたが、周りを意識しすぎて自分のことに集中できていない人をたまに見かけます。以前の私もそうでした。これには2パターンあると思っていて、
- ジムを変えたとき
- 周りがハイレベルで萎縮してしまう
というものです。
まず、1のジムを変えた時ですが、これは適応能力の低さが関係しているのではないでしょうか。いつもと違う環境でなんだか本調子になれなかったり、器具が違うから使いにくくて集中できなかったりというのがあるのでしょう。
ですが、甘えていてはいけません。自然界では適応能力が低い生き物から絶滅していきます。その環境でどれだけベストを尽くせるかが成長のカギなのではないでしょうか。いつもと違うことを逆手にとって新鮮な気持ちで気持ちよくトレーニングできるかもしれません。
続いて、周りがハイレベルで萎縮の件ですが、初心者の頃の私がまさにそうでした。トレーニングを始めた当初はガリガリでコンプレックスの塊だったので、被害妄想癖やネガティブ思考が染みついてしまっていました。そのせいで集中できずにパンプもしない…例えば、
- 見下されたり、馬鹿にされたりしてるんじゃないか
- 自分は場違いなんじゃないか
- このマッチョな人たちの邪魔にならないようにしないと…
などと今となっては「馬鹿なの?」と過去の自分に言いたくなるくらいです。実際、周りは自分のことなんか気にしてないですし、気にする必要もないです(迷惑をかけないことは前提)。
同じ金額を払ってそこに存在しているわけですから、みんな平等なわけです。「関係ねぇ!いつか追い抜いてやる!」くらいの気持ちで頑張りましょう。そうすれば気持ち的にもポジティブになり、パンプ感もよくなってくるはずです。
栄養が不足している

トレーニングで体を作ろうとしている人にとっては"栄養"という要素は絶対に欠かすことができません。十分な栄養を取らずにトレーニングだけを続けていると必ず痛い目に遭います。「こんなに頑張っているのに…」と泣きを見る羽目になります。
トレーニングに向かう時にはなるべく健康な体であるべきです。そうでなければ、筋肉が成長するような刺激を与えられなかったり、そもそもパンプも弱くなってしまいます。十分にパンプさせたければ、
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂質
をバランスよく組み合わせた食事を常に心がけましょう。とはいえバランスといっても人それぞれなので必要な炭水化物とタンパク質が摂れている前提で脂質を調整したりしてみましょう。それによってパンプ感に変化が出てくる可能性もあります。
いつもパンプしないとき
お待たせいたしました。この先を読み進めるあなたは現在ほとんど、いや、全くパンプしないと悩んでいるか、この先そんな状態になった時の心構えをしておこうという気持ちなのかもしれませんね。
パンプしなくなってしまった原因と、これからについて一緒に考えていきましょう。
引っ越し

「え…?」と思うかもしれませんが、土地が変わると体調が変化することがあるというのです。
まさか、と思いますよね。ちょっと自分語りになってしまうのですが、私の出身は地方で、事情があって都会に引っ越した時のことです。都会のジムでベンチプレスを始めた途端、妙なことに気付きました。
「全くパンプしない…」
それはもう混乱しました。頑張ってパンプさせようと、それはもういろいろなことをやりました。
- 丁寧なフォーム
- 筋肉の解剖図を頭でイメージ
- スロートレーニング
- ハイレップ
- 〇〇法というものを数種類
泣きたくなるほどいろいろやりましたが、結果は変わらず、パンプしませんでした。それが二か月も続き、だんだんとトレーニングに味気なさを感じるようになりました。
しかし、
ある時、地方に一か月くらい滞在する予定が入り、筋トレを一か月もしないのは嫌なので、とりあえず二頭筋のトレーニングをやってみました。すると、
ものすごい勢いで筋肉がパンプする感覚を得ることができ、感動して涙が出そうになりました。まさに失くしてしまった宝物が帰ってきた気分でした。
一か月が経ち、都会に戻ってトレーニングをしてみると…
…
…
やはりパンプしませんでした(泣)
そこで、「もしかして、場所によってパンプしたりしなくなったりするのでは?」という仮説が浮かび上がりました。これは私だけかもしれませんし、そうじゃないかもしれません。今までそんな話を聞いたことがないですし、パンプしていた時の条件を全て同じにしても、パンプしないという事実があったからです。
条件が違うとすれば、場所
であると言わざるを得ません。ではどうすればいいでしょうか?それはやはり、
ジムや住む場所を変えてみる

これがいいのではと思います。パンプしていた時と同じように、食事にも気を使い、質の高いトレーニングを心がけ、しっかりと休養を取っているのにも関わらずパンプしないのであれば、場所を変えるしかありません。先ほど言及したとおり、たまたま場所が変わったら以前のようにパンプしたという事実があります(あくまで私の場合です)。
しかし、すぐ住居なんて変えられないし、ジムを変えるのもいろいろと面倒、というのが本音ですよね。そのためだけにわざわざいろんな契約をやり直さないといけなくなると大変です。
もうそうなったら…
気にしない!

「パンプなんて気にしない!」というスタンスで行くと肩の荷が下りると思います。現在の私がそうです。地方にいるときみたいに激しくパンプしないけど、気にせずやっているうちにどうでもよくなってきます。
で、そもそもパンプ=筋肥大しやすい、と決めつけるのはどうなのでしょうか。人間の体とは不思議なものでいまだに解明されていない事実がたくさんあり、解明済みとされていても人によるものや本当かどうかわからないことだらけです。
でもなんだかパンプしないと寂しいですし、本当に効果的なトレーニングができているか疑ってしまいますよね。
そこで、
現在の私はというと…
相変わらずパンプ感が弱いですが、
- 扱う重量が大幅に伸びている
- 体も一回り大きくなっている
- 体重も過去最高に重い
という良さげな状態にあります。結局のところ、一生懸命トレーニングして、一生懸命食べて、たっぷりと体を休めてあげる、これだけで体は成長するんだということを学ぶ良いキッカケになりました。
ですので、あまり気にしないことも大切だと思います。
最後に
この記事を書くにあたって、私にヒントをもたらしてくれたものがあって、それが、「転地効果」や「転地療法」です。
聞き慣れない言葉かと思いますが、簡単に説明すると、
慣れ親しんだ環境から離れてその土地に触れると、脳や体が刺激され変化が起こることがある
ということだそうです。
数か月に及ぶ疑問が解けました。ですが、たとえパンプしなくても「今の体を改善したい」という願望はゆっくりですが叶っているので、あまり気にしないことにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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