サプリ、摂ってますか?
世の中にはいろいろなサプリメントが存在しますが、その効果は実際どうなのでしょうか。
今回は、
- 現在もサプリを摂取し続けている
- サプリを買おうか悩んでいる
- 効果に疑問を感じている
こんな人のために記事を書いていこうと思います。
それでは行ってみましょう!
サプリメントは必要か
以前、プロテインに関してこのような記事を書きました。もしよければ読んでみてください。この記事をふまえた上で話を進めていきます。
結論から言うと、
人による
ところが大きいです。必要な人にとっては必要だし、不要な人にとっては不要、ということです。
おそらくですが、「実はほとんどの人にとって必要ないのでは?」と思ったりもします。
その理由について説明していきます。
効果はあるのか
人を選ぶ

サプリメントを摂る理由として挙げられるのは、なんといっても『特定の効果を期待して』というものだと思います。
例えば、
- タンパク質不足・・・プロテイン
- 貧血気味・・・・・・鉄分
- 寝つきが悪い・・・・メラトニン
- 筋分解抑制・・・・・BCAA
などがありますね。
まず、何かしらの悩みがあって、それを解決するためにサプリメントの力を借りよう、みたいな感じですね。
しかし、全ての人に効果があるサプリメントは存在しないということは間違いありません。サプリメントは人を選ぶといっても過言ではありません。
効果が出るか出ないか、効果を引き出すことができるかというのは結局のところ人によります。私も今まで多くのサプリメントを摂取してきましたが、目に見えて効果が分かるものは無かったと感じています。自分で試して取捨選択するしかないのです。
幻想を掻き立てる誇大広告
こんな謳い文句を目にしたことはありませんか?
- 3週間で-15kg!?
- これを飲むだけでみるみる痩せる!
- 着るだけでマッチョに
- あの芸能人おすすめのサプリ
- 人気番組で紹介されました
- 俺の筋肉が歓喜する!
・・・
・・・
(苦笑)
はい、お馴染みのネット広告でありそうな詐欺まがいの商品紹介です。勘のいい人、いや、もう普通の人ですら「はいはいどうせ嘘だろ」という反応になってしまっているかもしれませんね。
お分かりかと思いますが、決して手は出さないように注意しましょう。これらが悪質な理由は、芸能人や番組の名前を勝手に使っているというものが多いからです。
あとは、誇大広告とまではいきませんが、
スタイルの良い女性の画像がついてたり、

マッチョな男性がかっこよくポーズをとっていたり、

そこで多くの人が思い描くビジョンは、
- 「このサプリを飲めば、スタイル良くなるんじゃないかな…」
- 「このプロテインを買えば俺もマッチョになれるんじゃね?」
という幻想です。
まぁ、メーカーも商売なので多少のイメージ戦略は仕方ないと思いますが、やはり、金で面倒を買うのではなく自らの努力が重要です。飲むだけで理想の体型や健康が手に入るのならば、そこらじゅうにイケてる男女があふれているはずですよね。
注意
もしかするとこのブログにも上記のような誇大広告が表示されているかもしれませんが、自動でGoogleが出す広告ですので、決して私の意思で表示しているわけではありません。ご了承ください(私も面白がって冷やかし程度にクリックすることがたまにありますが笑)
もっとやることがあるのでは?
これまでサプリメントに対する過度な期待は決してしないようなことを書いてきましたが、それでも周りがサプリの話をしていたり、ネットのレビューなんかを読んでいたら、「これ効果あるんじゃないか?」という期待が湧いてきたりもしてしまいます。
しかし、そんな時こそ自問自答しています。
サプリを摂る前にもっと他にやることがあるんじゃないか?
と。
具体的には、
- 運動
- 食事
- 睡眠
です。「またかよ、散々聞いてきたからもういいよ」と言われそうですが、改めてみると新しい発見があるかもしれません。
この3つは全て同じくらい重要なので序列がつけられませんが、順番に見ていきましょう。
運動

ここでは、サプリよりも運動をした方が健康にいいということは当然のことなので詳しく語ることはしません。
ただ、特定の運動(ウエイトトレーニングを初めとするスポーツ)において、サプリの効果を期待するトレーニーやアスリートはサプリの摂取の前にスキルを磨くことを最優先にした方がいいです。
プロテインの記事でも書いたように、これまで多くのサプリが世に出て研究が繰り返されてきました。しかし、メーカーが研究者にお金を渡してサプリを売ろうとするような癒着の事例は掃いて捨てるほどあります。
一定期間使って効果が期待できないようであれば、今後は摂取を控えましょう。「サプリ摂っとかないと不安だな…」となってしまうとメーカーのカモにされ、効果があるかもわからないものにダラダラと毎月お金が吸い取られるという最悪な事態になりかねません。
思い切ってサプリを摂るのをやめてみるのも次のステージに行くために必要なことかもしれません。
食事

この何十年かでサプリの開発技術もかなり進み、質が高く(と言われている)安いものが売られるようになりました。
しかし、この先どれだけ科学技術が進歩しようとも、本物の食事"リアルフード"に勝るサプリが出てくる可能性は極めて低いです。
サプリが食事の代わりになるのならば、
- 炭水化物・・・ジュース
- タンパク質・・プロテイン
- 脂質・・・・・フィッシュオイル
- 野菜・・・・・マルチビタミンとファイバー(粉末状食物繊維)
このような感じにして食事が完結するでしょうか?必要な栄養素が摂れていると思いますか?
こんな食事では確実に健康と正反対の場所にいることは容易に想像できますよね。
サプリよりも食事。
忘れがちですが、日々忘れないようにしていきましょう。
睡眠

このブログでは睡眠についていくつかの記事を書いていますが、やはり睡眠は最後の砦ということは間違いありません。
睡眠は、
- 精神の回復
- 身体の回復
- 起床後のパフォーマンスの向上
これらを助けてくれます。睡眠こそが究極のアンチエイジングなのです。ですので、アンチエイジング系やリカバリー系のサプリを摂る前に、まず、
寝ましょう。
時間が取れなければせめて質を上げましょう。睡眠の質に関する内容は下の記事で扱っています。
最後に
今までかなりのお金をサプリにつぎ込んできた身からすると、これを読んでいるあなたにはもう一度立ち止まって考えていただきたくて筆を執りました。
自分には何が必要で何が不要か、見極めることができるとお金を無駄にしなくて済みます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
〈参考文献〉
- オリンピックを面白く躍進させた素材と科学
- 抗酸化サプリメントの功罪とカロリー制限および運動の高老化作用
- スポーツ選手におけるオルニチンの疲労回復に対する有効性について
- スポーツ医学的観点からのアミノ酸機能 分岐鎖アミノ酸(BCAA)を中心として
- スポーツにおけるアミノ酸の使用法と効果
- 運動時のBCAA補給
- 毎日の食事は、薬より大切!栄養療法の概念と臨床応用について
- 分岐鎖アミノ酸(BCAA)摂取がレジスタンス運動後の 遅発性筋痛および筋疲労に及ぼす影響
- プロテイン・パウダー (コラーゲン・ペプティド)摂取が レジスタンス・トレーニング効果に及ぼす影響に関する研究
- プロテイン・パウダー摂取がレジスタンス・ トレーニング効果に及ぼす影響に関する研究
- 医療ー健康で働くためにー
- BCAA supplements are just hype – here’s a better way to build muscles
- 日常生活におけるサプリメントの光と影
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