こんにちは。
このブログでは私の好きな筋トレについて触れる記事がちょいちょいあり、以前こんな記事を書いたことがあります。
上記の記事では、ボディビルダーの心理と、ボディビルというスポーツにおける薬物使用に関してサラッと触れています。
そこで紹介している本をAmazonで調べていると、関連項目にやたら評価の高い本が出てきて気になったので購入に至ってしまいました。
それが、"シークレットレース"というタイトルの本です。
今回はその本からヒントを得つつ、自転車競技(ツールドフランス)におけるドーピング問題について触れていきたいと思います。
それでは行ってみましょう。
ツール・ド・フランスとは

他に3週間程度にわたり行われる大規模なステージレースとしてはジロ・デ・イタリア(イタリア一周)とブエルタ・ア・エスパーニャ(スペイン一周)があり、これにツール・ド・フランスを加えて俗にグランツール(三大ツール)と呼ばれる。その中でもツール・ド・フランスの知名度・露出度は突出しており、日本でも「世界最大の自転車レース」として認識されている。
ウィキぺディア
フランス語で"Le Tour de France"。
つまり"フランス一周"。
- 平坦なコース
- 市街地コース
- 山岳コース
などがあり、毎年7月に23日間にわたって行われるようです。
自転車レースに関して詳しくない人は、ここで歴史などを語ってもあまり面白くはないと思いますので、「あぁ、とりあえず世界的にデカいチャリの大会なのね」くらいでいいと思います。
地球外の男

自転車レースを語るうえで、避けては通ることができない選手がいます。
地球外の男、その名もランス・アームストロング。
先ほどサラッとご紹介したツールドフランス七連覇という成績を収めていますが、のちの暴露によりドーピングを認め、連覇したタイトル全てを剥奪されています。
『ランスアームストロング=ツールドフランス』と言っても過言ではないくらいの知名度を誇っていました。
彼が行ってきた数々の、
- ドーピング
- 隠ぺい工作
- 強迫
- 嫌がらせ
これらが事細かに暴露されています。
上記のランスが行ってきた数々の悪行は、酷いという言葉では足りないくらい非人道的なものばかりでした。
ちなみに"地球外の男"とは、薄々お分かりかもしれませんが、レースであり得ないパフォーマンスをした際にメディアから皮肉で付けられた称号です(ある意味、悪行さえも地球外なのでは?)
どんなスポーツにも・・・

ランス・アームストロングと自転車レースを取り巻くドーピング問題を見ていくと、思うところがあります。それは、
どのスポーツでもドーピングが行われているのでは?
という疑惑です。断定はできません。あくまで疑惑です。
こちらの引用をご覧ください。
一日のレースが終わると、「ソワニエ」と呼ばれるチームの世話係がトラックの冷蔵庫から白い袋を取り出し、選手たちに渡していた。
(中略)
僕はそれまでにないほど激しく自分を追い込んだ。あのちっぽけな袋よりも自分が優れ、強いことを証明したかった。
–タイラー・ハミルトン
シークレット・レース
ここから分かるのは、自転車競技におけるチームそのものがドーピングに染まっているという事実です。実際に読んでいて、「こんな事実があるのか!」とビックリしてしまいました。
冒頭で触れた、ボディビルダーの話もそうですが、ライバルたちが使っている中で、自分だけナチュラルで勝つことなど、あり得ないのです。
嘘つき

ドーピングに手を染めてしまうと、嘘をつき続けるしかなくなります。
なぜでしょうか?
それは、スポンサーが下りてしまうからです。
スポンサーがついているという状況は選手にとって死活問題です。選手にも生活が懸かっていますし、家族が居るならば、養っていく必要があるでしょう。
中途半端にドーピングを公表してしまうことは、自らの首を絞めるようなものです。例えば、トーピングをしているから、
- あんなに速いんじゃないのか
- あんなにすごいシュートが打てるんじゃないのか
- あそこまで筋肉がつくんじゃないのか
- とてつもないパワーが出るんじゃないのか
どのスポーツにも当てはまりますね。
自分の地位と名誉と生活を守るために嘘をつき、もう後戻りはできないのです。
「父さん、ドーピングに手を出すくらいなら僕は引退するよ」
父に嘘をつくのは難しいだろうと思っていた。でもそれは拍子抜けするくらい簡単だった。僕は父の目をしっかり見ながら嘘をついた。
–タイラー・ハミルトン
シークレット・レース
個人的な見解

私は、スポーツからドーピングを無くすことは未来永劫に無理なんじゃないかと思っています。
しかし、ドーピングは基本的に反対派です。
勝つために薬を使うことは、果たして正しいことなのか?と思います。
勝ちへの異常な執着により、薬に手を出して、それでナチュラルな選手がいる大会で勝つということが何になるのでしょうか?
スポーツをやっている人は、もしかしたら自分たちの界隈にも薬を使っている人を見つけてしまうかもしれません。
しかし、
自分は使わない
という一人一人の気持ちが、この世からドーピングを限りなく減らしていく一歩になるのではないかと思います。
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