筋トレを頑張っていると、ハゲてしまうという風潮が少なからずありますが、実際のところどうなのでしょうか?
今回は、
- 『筋トレはハゲる』という説がどこから生まれたのか
- そもそもなぜハゲるのか
- 筋トレと抜け毛に関係はあるのか
これらに着目しながら、考察していきます。
私の個人的な結論としては、「あまり関係ないのでは?」という線が濃厚ですが、様々な文献を読んでその中で『関係ある』というものと、『関係ない』というものをどちらも参考にして書いていきます。
それでは行ってみましょう!
もくじ
筋トレ=ハゲる説について
マッチョにハゲが多い?

このイメージは結構ありますよね。"マッチョは大体ハゲている"みたいな。私にもうっすらあります(笑)
しかし、これは単なるイメージにすぎません。マッチョなハリウッドスターやボディービルダーにハゲっぽい人が多いのは、髪の毛を短くして肩幅との対比を狙い、
- 体が大きく見える
- スタイルが良く見える
ようにすることが目的です。
あくまで"ハゲっぽい"というだけであって本当に禿げているわけではなく、スキンヘッドや坊主頭の人が多いです。まぁ、本当に禿げている人は少なからずいますが…
筋トレと抜け毛の関係性
男性ホルモンがハゲを加速?

『男性ホルモン(テストステロン)が多い人はハゲやすい』と聞いたことがありませんか?
実際のところ、これには根拠がありません。スポーツ(筋トレを含む)をやってテストステロン値が多少上がったくらいで髪が抜け落ちるのであれば、スポーツ選手はみんなハゲているはずです。
ステロイド

まず、こちらの引用を見てみてください。
テストステロンが過剰になると、まれに、毛嚢が収縮して脱毛を引き起こす可能性がある化合物に変換されます。
あなたのウエイトトレーニングプログラムがテストステロン増加サプリメントまたは同化ステロイドホルモンの使用を含むならば、脱毛が加速するかもしれません。
Lifting Weights & Hair Loss
先ほどの続きのような感じですが、脱毛を引き起こすのはあくまでステロイドなどの薬物を使用して、テストステロンが過剰になった時です。
つまり、「ナチュラルにトレーニングしたり、自然な範囲でテストステロンが増加したくらいでハゲることはない」ということです。
プロテインで禿げる!?

「は?」と思うかもしれませんが、プロテインがハゲを起こすのではなく、基本的な食事を摂らずにプロテインに頼りすぎた結果、必要な栄養素が取れずに結果的にハゲにつながるのではないかと思います。
タンパク源は食事から摂ることが基本です。
そもそもなぜハゲるのか
ストレス(睡眠不足)

脱毛は様々な種類があるので、ひとくくりにするのは難しいところなのですが、多くの脱毛は"強いストレス"が継続してかかった時に発症することが多いです。子供でも円形脱毛症にかかったりしますよね。
学校、職場、家庭でのいずれかのストレスを受けすぎて髪が抜け落ちてしまうこともあるようです。
また、睡眠不足もストレスのうちに入ります。後述しますが、睡眠中は成長ホルモンが活発に生成される時間帯です。何はともあれ、まず、ゆっくり寝ましょう。
減量

計量があるスポーツでは"減量"という行為が必要になってきます。この時、体重もしくは体脂肪を落とすことに必死になりすぎて、栄養が不足してしまいがちです。
その結果、髪の毛に栄養が回らずに抜け毛を起こしてしまうという流れです。
競技者でなければ過度な減量をすることはないのですが、たとえ競技者で減量が必要でも計画的にやるべきです(3~6ヶ月かけて)。
遺伝

ここである研究を引用します。
男性を2つのグループに分けました。1つは脱毛がほぼないもの、もう1つは脱毛があるものです。
被験者の自己申告によって評価した結果、父親が脱毛していた男性は、父親が脱毛していなかった男性と比較して、ある程度の脱毛があった可能性が2.5倍でした。
Family History and Risk of Hair Loss
つまり、父親がハゲていたら高確率でハゲるということみたいです(泣)
「あ、終わったわ」となるかもしれません(私も当てはまります)が、ここまで書いてきたように、なるべくストレスなく生きねばと思う今日この頃です。
逆に禿げなくなるのでは?という意見
成長ホルモン

成長ホルモンはご存知でしょうか?"若返りのホルモン"などと呼ばれていますよね。若返りと言われるだけあって、このホルモンは髪、爪、肌、筋肉、骨さらには精神にも影響しています。
実際に成長ホルモンが出るのはどんな時かと言うと、
- 運動中~運動後
- 睡眠
の時です。スポーツ選手は若く見えますよね。芸能人なんかも若く見えますが、テレビ映りや写真映りをよくするために実は体を鍛えている人が多いです(しかもハードに)。
ですので、適度にスポーツ(筋トレ)をやって成長ホルモンを出そうものなら逆にハゲにくくなるのでは、という考え方もできます。
ストレス解消

先ほどのストレスのトピックとは逆に、適度にストレスが発散されることで逆に剥げにくくなるのでは、という意見です。
ワークアウトは大きなストレス解消剤であり、ストレスが少なければ髪の毛も増えます。
ストレスは脱毛の原因となりますが、ストレスを減らすと、その損失を元に戻すことができます。リラックスは、ストレスを軽減するための鍵です。
Bodybuilding and Hair Loss: Fact and Fiction
で、ストレスがかいしょうされ、リラックスした状態で眠りにつくことができるので、ハゲる確率も下がるという流れです。
おまけ:有酸素運動

定期的なエアロビクスとウェイトトレーニングがそのような人々の血中の遊離テストステロンレベルを減らすことができ、そしてそれ故に脱毛に有益な効果があることを示唆する証拠があります。
Controversy: Is There a Role for Adjuvants in the Management of Male Pattern Hair Loss?
「へ~」という感じですが、ウエイトトレーニングのような無酸素運動ばかりやらずにウォーキングのような有酸素運動もやりましょうとのことです。
マッチョな人たちは筋トレばかりやっているイメージがありますが、お腹を空かせてたくさん食べられるように有酸素運動も定期的にやる人が一定数いるようです。
まとめ
【参考文献】
- Controversy: Is There a Role for Adjuvants in the Management of Male Pattern Hair Loss?
- Lifting Weights & Hair Loss
- hair loss in bodybuilding -a complete guide to why it happens and how to treat it
- Bodybuilding and Hair Loss: Fact and Fiction
- Family History and Risk of Hair Loss
今回のまとめですが、結局のところ、
- 筋トレくらいでハゲない
- ほとんど遺伝
- ストレスをできるだけ溜めない!
という結論に至りました。
せっかく筋トレを一生懸命頑張りたいのに抜け毛を気にして踏みとどまるのはバカバカしいと思うので、あまり気にしない方がストレスもたまらないのかなと。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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